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2010年05月05日

源頼朝建立の廃寺「永福寺」復元へ事業本格化

永福寺
 源頼朝が建立し、幻の大寺院とも呼ばれる廃寺「永福寺(ようふくじ)」(鎌倉市二階堂)の復元事業が、本年度からいよいよ本格化する。これまで市教育委員会で発掘調査や用地買収を進めてきた。今後は4カ年計画で、三つの堂跡を示す基壇(基礎の部分)や池の整備に着手。史跡公園として2013年度内の公開を目指す。

 永福寺は、1189年に奥州藤原氏を攻め滅ぼした後、頼朝が建立を指示した。戦いで死んだ兵士らの鎮魂のためとされている。

 堂の前には広大な池が造成され、橋や中島のほか、やり水も配置された。極楽浄土を地上に現したその造りは、藤原氏の拠点・平泉(岩手県)の影響が色濃く反映され、毛越寺や中尊寺で見られる「浄土思想」が取り入れられている。

 鎌倉幕府滅亡後も室町幕府に保護されたが、1405年の火災で焼失。以後、建物を再建したとする記録は見当たらず、15世紀中ごろ以降には廃寺になったとみられる。本堂の「二階堂」は現在も地名として残されている。

 1966年には永福寺跡として約8万7500平方メートルが国指定史跡となり、用地買収がスタートした。市教委は78年、将来的な復元整備の方針を盛り込んだ保存管理計画を策定し、83年から96年まで初の大規模な発掘調査も行った。

 調査の結果、三つの堂は一直線に置かれ、それぞれが回廊で結ばれていたことが判明。回廊の両端は池に張り出す形で延び、池の大きさも明らかになった。

 市教委は復元方法を専門家や文化庁と協議する一方、用地取得や背後の山林整備を進め、本格的な復元に向け準備を整えてきた。

 計画では三つの堂の基壇のほか、池や庭園、やり水などを復元対象とし、堂そのものは再建しない。2010年度にまず二階堂の南側に位置する阿弥陀堂の基壇復元に取り組み、11年度に二階堂と北側の薬師堂の基壇を、12年度と13年度に池と庭園をそれぞれ整備する方針。

 これらの方針は6月ごろ、歴史や建築学、庭園の専門家で構成される「史跡永福寺跡整備委員会」に諮り、了承されれば正式に決定する。

 永福寺跡は、鎌倉市などが進める世界遺産登録の候補資産にもなっており、市教委文化財課は「復元されることで登録の一助になれば」としている。
posted by ちーず。 at 21:45 | TrackBack(0) | 鎌倉市

公共工事で出た不用な砂をリサイクル海岸の養浜に役立て

市立緑が浜第二小
 茅ケ崎市が、公共工事で出た不用な砂を産業廃棄物として処理せずにリサイクルし、市内の海岸の養浜に役立てる取り組みを進めている。海岸管理者の県の許可を受けた上で砂を海岸に投入。浸食が進む海岸を守るだけでなく、砂の処分費用も浮かせることができる、まさに一石二鳥の手法だ。市は「今後も海岸を守るため、機会があれば続けていきたい」と話している。

 2011年4月に、市内19番目の小学校として開校する予定の(仮称)市立緑が浜第二小。現在、同市汐見台の市有地で建設作業が進んでいる。この建設予定地の砂が今年1月、菱沼海岸などにまかれた。

 国道134号沿いの建設予定地の砂の質が海岸に適していたことから、市は設計段階から砂のリサイクルを計画。県から検査を受けて許可を得、建設機械で石などを取り除いた上でまいた。

 その量は約5千立方メートル。通常、同じ量の砂を産業廃棄物として処理すると3千万円ほどかかるという。「財政が厳しい中、学校建設など公共工事の予定はそうないが、機会があれば養浜に取り組みたい」と市教育施設課の担当者。

 砂をリサイクルする手法は、市が国道134号地下に敷設している汚水貯留管の第1工区でも行われた。

 そこで市は土砂を種分け・洗浄する施設を工事現場の近隣に建設。土砂を砂と粘土に種分けし、洗浄した上で約1万2千立方メートルの砂を中海岸にまいた。

 敷設工事は本年度から第2工区を実施しており、市下水道河川建設課の担当者は「第2工区でも同様の手法を採用したい」と話し、第1工区と同程度の量を投入したい考えだ。
posted by ちーず。 at 21:42 | TrackBack(0) | 茅ヶ崎市

「あつぎTシャツ」が商店街のフラッグに60枚がお目見え

あつぎTシャツデザインフラッグ
 厚木市の目抜き通り、厚木一番街商店街に「あつぎ」がテーマのTシャツデザインをアレンジしたフラッグ約60枚がお目見えし、買い物客らに厚木の魅力を訴え、にぎわいづくりを演出している。

 フラッグは縦110センチ、横50センチの大きさ。白地と黒地を基調にモミジやサツキ、アユの自然や名産品、大道芸のイベントなど厚木を題材にしたTシャツデザインを活用して飾られている。

 市などが募集した「あつぎTシャツコンテスト」の入賞作品2点を厚木一番街商店街振興組合(石井和夫理事長、会員53店舗)のメンバーがフラッグ用にアレンジ、街路灯に取り付けた。ことし秋ごろまで掲示される予定。

 同商店街は小田急線本厚木駅北口から北へ約360メートル続き、ことし3月には街路灯の照明を発光ダイオード(LED)ライトに更新するなどの取り組みをしている。
posted by ちーず。 at 14:07 | TrackBack(0) | 厚木市

初夏の青空に大凧飛翔16万超の見物客が歓声

相模の大凧まつり
 端午の節句を祝うため、江戸時代から続く恒例行事の「座間市大凧まつり」と「相模の大凧まつり」が4日、座間、相模原両市の相模川沿いの河川敷で行われ、2会場を合わせ約16万6千人の見物客でにぎわった。あいにく風が弱かったが、大きなシルエットが何とか空に舞うと、行楽客たちから歓声が上がった。

 座間市側では、「すがすがしい初夏の風の中、子どもたちがすくすくと育ちますように」などの意味を込めて「薫風」と書かれた大凧を揚げようと、約100人の引き手らが、懸命にチャレンジ。

 風速約4メートルと微風だったため、なかなか思い通りには揚がらなかったが、会場から「頑張れ」「揚がれ」と声援が起こる中、大きさ約100畳(13メートル四方)、重さ約1トンの巨大な凧が徐々に空に舞うと、詰めかけた見物客からは、拍手と歓声がわいた。

 相模原市の会場では、ことし4月に同市が政令指定都市に移行したことを記念して「祝政」と書いた14・5メートル四方の大凧が揚がり、集まった人たちを楽しませた。

 まつりは、5日にも行われる。
posted by ちーず。 at 14:05 | TrackBack(0) | 相模原市

咲き誇る「つつじ寺」川崎の等覚院のツツジ見ごろ

等覚院
 「つつじ寺」として知られる等覚院(川崎市宮前区)のツツジが見ごろを迎えた。神奈川花の名所100選にも指定される約2千株の赤や紫色のツツジが、参道を覆うように咲き誇っている。

 4月中旬に冷え込んだ影響で例年より開花が約1週間遅れたが、キリシマツツジの後を追うようにオオムラサキが花開き、5月の連休中まで楽しめそうだ。

 等覚院へはJR武蔵溝ノ口駅南口からバスで「神木本町」下車、徒歩5分。
posted by ちーず。 at 14:02 | TrackBack(0) | 川崎市

45年前に倒れた大銀杏今年も若葉

八幡宮
 海老名市中野の鎮守「八幡宮」の大銀杏(おおいちょう)が今年も芽吹き、若葉の季節を迎えた。樹齢800年ともいわれるご神木で、45年前に倒れたものの枯れ木の樹皮からの枝が成長、今では高さ約10メートルに伸びている。「地域の伝統と文化を受け継ぐ礎」として氏子たちに丁重に管理され、移り変わる地域を見守っている。

 大銀杏は1965年の台風で根が浮き上がって倒れ、拝殿の屋根を破損。氏子らによって引き起こされたが、幹の一部を残して枯れてしまったという。しかし、枯れ木の樹皮からの枝が成長、現在の幹回りは枯れた部分を含め約8・5メートルになっている。

 氏子の農業清水正存さん(65)によると、95年に樹木医に保存治療や樹勢回復手当てを依頼したところ、樹齢は推定約800年と診断されたという。

 古文書の「鷹倉社寺考」(1659年、寒川神社の神官編著書)では、八幡宮は保元年間(1156〜59年)に「鎌倉鶴岡八幡ヲ勧請スト云フ」とあり、銀杏の周囲は「一丈九尺余リ」(約6メートル)で、「新編相模国風土記稿」(1841年、徳川幕府編さん)でも同様の幹回りが記されている。

 こうした由緒ある大銀杏。中野地区は江戸時代には四十数戸の農村だったが、周囲に住宅が増え、八幡宮の西側では圏央道の建設工事も進んでいる。風景は移り変わっていくが、子どもたちが遊び、人々が憩う境内で、大銀杏は静かに地域を見守り、成長し続けている。ことし3月、鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた。清水さんは「中野の八幡宮の大銀杏とは格が違い、わたしたちがどうのこうの言うことはできないが、再生を願っています」と話している。
posted by ちーず。 at 14:00 | TrackBack(0) | 海老名市

見ごろはそろそろ?長井さん方のフジが開花に遅れ

フジ
 南足柄市千津島の長井高平さん(83)方のフジの開花が今年は遅れている。3月末の寒さで凍害に遭ってしまったからだ。3日現在でまだ三分咲き。この陽気で開花が進み、5日ごろに見ごろを迎えるという。庭には甘い香りが漂い始めている。

 長井さんは毎年、この時期に庭を一般開放し、ふじ祭りを開いている。約500平方メートルに30本ほどがある。3月末の寒さで花芽が凍って茶色くなってしまった。棚ではなく立ち木の形でフジを育てて40年以上になるが、「こんなことは初めて。例年よりも10日は遅い」と話す。

 現在、早咲きは見ごろを迎えているが、満開の花が滝のように垂れ下がるまで、もう少し時間がかかりそう。訪れた人たちは「遅れているのかしら」などと心配していた。開花の遅れに対応するために、当初は6日までだった祭りを10日まで延長することにした。

 問い合わせは市役所内の市観光協会電話0465(74)2111。
posted by ちーず。 at 13:53 | TrackBack(0) | 南足柄市