
真鶴町立まなづる小学校(真鶴町真鶴)の6年生が2009年度(5年次)に作成した雑誌「真鶴BOOK 真鶴一番のお気に入り場所」(A4判、63ページ)が完成した。総合学習の時間に1年かけて取り組んだ成果が一冊の本に結実した。
05年に全国初の景観行政団体となった同町の景観形成を学ぼうと、街並みについて研究する社団法人・住宅生産団体連合会(東京都港区)と筑波大学大学院人間総合科学研究科が協力した。国土交通省からの助成金を活用した。
1学期のテーマは「お気に入りの真鶴を探そう!」。児童約60人は班別に町内10カ所をゲーム感覚で探索。各班はそれぞれの場所の絵やキーワードを添えた「ヒントカード」を他班に渡し、謎解きに取り組んだ。
2学期は「大人の目線から見た真鶴」を知ろうと、10業種の「はたらきマン」にインタビューした。小松石の石材店では「この仕事で自慢できることは?」、旅館の女将(おかみ)には「旅館から見える景色は変わりましたか?」などと積極的に質問した。
これらのフィールドワークや学習発表会の様子を3学期にまとめ、写真やイラストを添えてレイアウト。「編集後記」には、「真鶴探検はまさに笑いあり、感動あり、味覚あり」「真鶴の魅力は住んでいる人の温かさだと分かった」とそれぞれの感想を加えた。
700部限定で4月、関係先に配布した。まちづくり課、町民センター、真鶴地域情報センター、コミュニティ真鶴で閲覧できる。