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2010年05月15日
幻の版画が箱根の「山のホテル」に“里帰り”風景版画の巨匠・川瀬巴水の連作の一部
「旅情詩人」と呼ばれる風景版画の巨匠・川瀬巴水(はすい)による連作「元箱根見南(けんなん)山荘風景」の一部が見つかり、モデルとなった箱根町元箱根の「小田急 山のホテル」に“里帰り”した。風の吹くままさすらった巴水さながら、行方が知れなかった幻の作品。ホテルの前身・三菱財閥男爵の別邸が完成してから100年の節目でもあり、ホテルは展示を決めた。
6作の連作のうち、富士山を望むモザイクのようなツツジの庭園が描かれた「つつじ庭に遊ぶ二美人」(縦32センチ、横20センチ)など4作各1枚を、初代支配人・中川敬亮さん(97)が逗子市内の自宅に保管していた。いずれも「昭和10年夏 巴水」と記されている。
三菱4代目総帥・岩崎小彌太(こやた)男爵(1879〜1945年)が1911年の別邸完成後、制作を依頼したようだ。漢学者・諸橋轍次が別邸を「見南山荘」と名付けたのは38年。10万坪(当時)の敷地で巴水は庭園のほか、茶室や桟橋などを版木6枚に描いた。原さんは「海外から招いた客人の手土産にしたのでしょう」と推測する。
東京都中央区の渡邊木版美術画舗に残された記録によると、各作とも初摺(ず)りのみで、100〜200枚が摺られたようだ。巴水は通常、版木に30回ほど色を重ねるが、本作は小品ながら40回近い。「丁寧な仕事が表れている」と3代目店主の渡邊章一郎さん(51)。写生に奮闘する巴水を、渡邊さんの父・規(ただす)さんが撮影した3分ほどのフィルムが残されている。
4作は、ホテルの開業に尽力した中川さんへの「ご褒美」だった。ホテルが探し求めていることを知り、昨年暮れに進呈。シミやカビが目立っていたが、4カ月かけて修復された。残る2作の“消息”は途絶えたままだ。
背丈を伸ばした30種3千株のツツジはいまなお、巴水が眺めた往時の姿をとどめている。ことしも色づき始め、間もなく見ごろを迎えそう。原さんは「大切に守り育ててきた。1世紀近く前の姿と見比べてほしい」と話す。
6月ごろまで、ロビーに4枚まとめて展示されている。鑑賞は無料。問い合わせは山のホテル、電話0460(83)6321。
posted by ちーず。 at 22:44
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| 箱根町
下原遺跡の縄文時代後・晩期出土品を市重要歴史記念物に指定
川崎市教育委員会はこのほど、下原(しもっぱら)遺跡(多摩区長尾)から出土した「下原遺跡縄文時代後・晩期出土品」を、市重要歴史記念物に指定した。市教委によると、「縄文晩期の稲作の痕跡を示す出土品は、関東でも珍しいのでは」という。市指定文化財は109件目。
同遺跡は、縄文〜古墳時代のもの。縄文後〜晩期の竪穴住居跡2軒や墓54基などが見つかっており、当時集落が営まれていたと考えられる。
今回指定されたのは、土器片約1800点や、石器、骨角器など。土偶や石棒など、呪術(じゅじゅつ)的な要素の強い出土品が多い。縄文晩期の土器の土成分からは、イネの葉などに含まれるガラス成分、プラント・オパールが検出。市教委は「縄文晩期の土器から検出されるのは県内では初。土器に練り込まれたとみられ、イネが身近にあったと考えられる」と話している。
また、新潟産のヒスイを用いた玉類や、青森周辺で作られた様式の土器など、多地域との交流を推測させる出土品も。市教委は「土器は青森で作られたものと異なる部分もある。青森から持ってきた可能性もあるが、まねて作ったものかもしれない」とする。
出土品の一部は、市民ミュージアム(中原区)の博物館展示室で展示・公開されている。8月29日まで。観覧無料。問い合わせは同ミュージアム、電話044(754)4500。
posted by ちーず。 at 22:42
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| 川崎市
東京湾フェリー「くりはま丸」売却へ経営環境厳しく2隻体制に
横須賀市の久里浜港と千葉県富津市の金谷港を結ぶ東京湾フェリーが、3隻から2隻体制になる。東京湾フェリー(横須賀市)の親会社である東京汽船(横浜市中区)が14日の決算会見で、フェリー「くりはま丸」の売却を発表した。
東京湾アクアラインの通行料金引き下げなどで経営環境は厳しくなっており、今年4月からは休日や繁忙期以外は2隻で運航を賄っている。
「くりはま丸」は1986年の就航で、他の「かなや丸」「しらはま丸」より古い。東京汽船の伊藤英津生取締役は「売却益は望めないが、年間6千万円の維持費を削減する必要がある」と話した。売却時期は9月以降になる見通し。
東京湾フェリーの2009年度の旅客数は前年度比8・1%減、運賃収入は19・4%減。割引券やポイント券の発行など積極的に営業活動を展開したものの、補えなかった。
posted by ちーず。 at 14:56
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| 横須賀市
自然や港町の風景を紹介外航船乗組員の写真を展示
国際航路を行き来する外航船の乗組員らが撮影した写真の展示会が、16日まで、三浦市三崎の多目的施設「うらり」で開かれている。船員有志らによる実行委員会の主催で、客船やコンテナ船、タンカーなどさまざまな船に乗る航海士や甲板手、船長らが航海中に撮影した自然や寄港地の様子を紹介している。
毎年秋に横浜市中区の山下公園で開催している船員有志らによる写真展「波濤(はとう)を越えて」に出展した世界の港町や海洋の自然など、40点の作品を展示。水平線に沈む夕日や積乱雲を破るように照らす太陽など雄大な自然、米シアトルなどの港町の風景など旅情を誘う作品を紹介している。
同実行委員会は「航海の魅力や船員文化を理解していただくとともに、自然の素晴らしさを感じて地球環境問題への関心を高めるきっかけとなれば」と来場を呼び掛けている。
入場無料。午前9時から午後5時(16日は午後3時)まで。
posted by ちーず。 at 14:53
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| 三浦市
タゲリが生息する水田守ろう自然保護グループが市にはく製標本寄贈
冬にシベリアから飛来する渡り鳥「タゲリ」の生息地・水田を守る機運を盛り上げようと、はく製標本が、茅ケ崎市内などで活動する自然保護グループから同市文化資料館(同市中海岸)に寄贈された。タゲリは、県のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されており、同館は「はく製標本は全国的にも貴重」とし、展示・公開に向けて準備を進めるとしている。
はく製標本を寄贈したのは、自然保護グループ「三翠会」(鈴木國臣代表)。タゲリの生息地・水田を守るため、生産農家から米を市価より高く買い取り、「湘南タゲリ米」として販売する活動などを続けている。
同会などによると、はく製標本になったタゲリは全長約23センチ。茅ケ崎市内の畑で2007年12月、片羽がない状態で死んでいるのが発見されたという。
チドリ科で、県内には冬鳥として内陸部の休耕田や水田に局地的に渡来し、ミミズや昆虫類を食べる。だが、水田の乾田化や宅地開発などにより生息地を奪われ、渡来数は減少傾向にある。
発見した市民から死骸(しがい)を託された同会は県の許可を受けた上ではく製標本に。「存在をより多くの市民らに知ってもらいたい」と寄贈することにしたという。
同会の鈴木代表(68)は「タゲリを通して、水田の多面的な機能や自然とのつながりについて理解してもらえれば」と期待している。
posted by ちーず。 at 14:52
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| 茅ヶ崎市
市の木ヤマザクラ制定から35年を記念し植樹
ヤマザクラが鎌倉市の木に制定されてから35年になるのを記念した植樹が13日、鎌倉市の源氏山公園で行われた。NPO法人「鎌倉緑の会」(高柳英麿代表)などの主催で、公園内に計5本のヤマザクラを植えた。
鎌倉市では1975年に、ヤマザクラを市の木に、リンドウを市の花とした。同会は、鎌倉の緑や景観を後世まで守り伝えたいとの願いを込め、記念植樹を行うことにした。
記念植樹は20周年時に鎌倉中央公園で行われて以来。今回は、鎌倉随一の桜の名所でもある源氏山公園を舞台に選んだ。
会員約40人のほか、松尾崇市長も参加。高さ約3メートルの5年樹を、35周年記念を表す標柱とともに植えると、見守った会員からは拍手がわき起こった。
高柳代表は「(公園内の桜に)老木もだいぶ目立ってきたので、これを機にまた若い木も増やしていきたい」と話していた。
posted by ちーず。 at 14:50
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| 鎌倉市