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2010年05月16日

地元の史跡守ろうと地域一丸で清掃活動

和賀江嶋
 地域一丸となり地元の遺産を守っていこうと、鎌倉と逗子市境にある国指定史跡「和賀江嶋」で16日、清掃活動が行われた。材木座自治連合協議会(村越正俊会長)の主催で、呼び掛けに応じた地元住民ら約300人が汗を流した。

 和賀江嶋は現存する最古の築港遺跡で、材木座海岸の東端に位置する。鎌倉幕府が1232年に整備を進め、鎌倉の海の玄関口としての役割を果たした。

 清掃活動は毎年5月、干満の差の大きい大潮の日を選んで取り組んでおり、今回が34回目。和賀江嶋が陸続きとなる干潮時に合わせて行われた。

 積み上げた人工の岩場には、流れ着いたとみられる空き缶やペットボトルなどのごみが散乱。子どもたちはごみのほか、カニなどの海の生物を見つけてはしゃぐなど、地元の史跡との触れ合いを楽しんでいた。
posted by ちーず。 at 22:34 | TrackBack(0) | 鎌倉市

「小柴のシャコ」漁がきょう再開3年ぶり待ちに待った江戸前の味の行方は

シャコ
 漁獲量の激減を受けて2007年3月から禁漁となっていた東京湾のシャコ漁が16日、再開される。江戸前ずしのねたとして知られる「小柴のシャコ」の3年ぶりの復活に、地元の漁業者からは「待ちに待った」と喜びの声が上がる。ただ、資源回復は十分ではなく、漁獲量制限付きの操業。漁の喜びをかみしめながらも、本格的な回復を模索する日々が続きそうだ。

◆歓迎ムード
 地元、横浜市漁業協同組合柴支所(同市金沢区)では禁漁中、タチウオやスミイカなどを捕って生計を立ててきた。「小柴のシャコのブランドが忘れられてしまう」と不安だっただけに、再開に歓迎ムードだ。「これで街に活気が戻る」との声も。

 水揚げされたシャコは、漁業者の自宅の加工場でゆでて殻をむかれ出荷される。加工に必要なはさみの消毒やシャコに適した網への切り替えなど、再開準備を進めてきた。ただ、かつてアルバイトにも人手を頼っていたが、今回は身内だけで作業する漁業者が多いという。16日に出漁する船も、柴漁港の小型底引き網漁船約50隻のうち20隻前後にとどまる予定だ。

◆資源管理の議論
 操業は、県が定めた資源回復計画に沿って、漁業者の協議会が策定した実施計画に基づき、1隻あたりの漁獲量や休漁期間などが制限される。同漁協は「柴支所は当面、隔週で週に2回操業、資源に回復が見られれば毎週2回に増やしていきたい」としている。

 再開に至る議論では、漁業者と県の間には温度差があった。漁業者は、自主的な禁漁も含めシャコを4〜5年捕っておらず、当初の資源回復計画の禁漁期間が今年3月末までだったことなどから、一日も早い復活を望んだ。一方、県は、試験操業や県水産技術センターの定点調査で資源の回復を確認できなかったため、もろ手を挙げての賛成ではなかった。結局、漁業者の切実な願いが漁再開を後押しした形だった。

◆多くは望めず
 最盛期の1989年には約188万枚(8〜11匹で1枚)の出荷があった「小柴のシャコ」。再開後、どれくらい捕れるのだろうか―。県水産課は「特に数字で予測はしていない」としつつ、禁漁前の05年の約11万枚には届かないとみている。同漁協でも、市場には卸すつもりだが、直売所で販売する見通しは立っていないという。

 小山紀雄組合長は「自然が相手なのでやってみないと分からないが、次の世代に漁が継続できるように慎重に捕っていきたい。それが柴の漁師の願い」と話している。
posted by ちーず。 at 22:32 | TrackBack(0) | 横浜市