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2010年05月22日

鎌倉の大町釈迦堂口遺跡を新たに国の史跡に県内の国指定史跡は累計で56件

大町釈迦堂口遺跡
 国の文化審議会は21日、鎌倉市の「大町釈迦堂(しゃかどう)口遺跡」を新たに国の史跡に指定するよう川端達夫文部科学相に答申した。答申が認められれば、県内の国指定史跡は累計で56件、このうち鎌倉市内で31件を占める。

 同遺跡は、名越ケ谷と呼ばれる谷戸(やと)の一角にあり、面積は約1万5千平方メートル。丘陵部には中世鎌倉特有の横穴式墳墓「やぐら」が64基あり、丘陵部を掘削して造成された平場には建物跡も確認されている。トンネル状に山肌をくりぬいた釈迦堂口切通もある。

 鎌倉幕府初代執権・北条時政(1138〜1215)邸跡との説もあったが、2008年の市教育委員会の発掘調査で年代の違いが発覚。さらに、一般住居にはない柱の礎石や火葬跡なども確認された。やぐらの存在や、国の重要文化財(重文)にも指定されている「青磁の鉢」など高価な出土品からも、それなりの格式を持った未知の廃寺跡の可能性が考えられるという。

 鎌倉市教育委員会は「やぐらと平場の遺構が一体で残る数少ない貴重な場所で、鎌倉の谷戸開発と祭祀(さいし)信仰の在り方を知る上で重要」としている。


 大町釈迦堂口遺跡以外の同審議会の主な答申内容は次の通り。

 【特別名勝の新指定】平城宮東院庭園(奈良市)

 【史跡の新指定】小峰城跡(福島県白河市)▽常陸国府跡(茨城県石岡市)▽長州藩下関前田台場跡(山口県下関市)▽阿波遍路道=鶴林寺道、太龍寺道、いわや道(徳島県阿南市、勝浦町)▽妙見山古墳(愛媛県今治市)▽熊本藩川尻米蔵跡=外城蔵跡、船着場跡(熊本市)▽小湊フワガネク遺跡(鹿児島県奄美市)

 【名勝の新指定】和歌の浦(和歌山市)▽円月島(和歌山県白浜町)

 【天然記念物の新指定】大室山(静岡県伊東市)▽多度のイヌナシ自生地(三重県桑名市)▽ヤクシマカワゴロモ生育地(鹿児島県屋久島町)

 【登録記念物の新登録】小川氏庭園(鳥取県倉吉市)▽賀来飛霞標本(宮崎市)

 【重要文化的景観の新選定】高島市針江・霜降の水辺景観(滋賀県高島市)▽田染荘小崎の農村景観(大分県豊後高田市)
posted by ちーず。 at 16:04 | TrackBack(0) | 鎌倉市

幕末〜明治前期の東本願寺法主が嫁ぐ娘にあてた手紙発見横浜人形の家で公開

横浜人形の家
 幕末から明治前期に京都・東本願寺の第21代法主を務めた大谷光勝(こうしょう)(1817〜1894年)が、明治維新を主導した公家岩倉具視の子に嫁ぐ娘にあてた手紙が横浜市内で見つかった。光勝が娘に託した市松人形とともに、横浜市中区の「横浜人形の家」で22日から公開される。30日まで。

 東本願寺などによると、光勝の手紙は岩倉具視の三男具経(ともつね)に嫁いだ六女梭子(おさこ)にしたためたもの。「天朝の御恩(ごおん)の程難有(ありがたく)存し奉(たてまつ)り政令(政府が定める命令)にそむく間敷(まじき)事」など5カ条が記され、激動の時代を経験した光勝が宮中や明治政府への配慮をにじませている。

 具経と梭子の長女の孫にあたる横浜市泉区緑園の中嶋信光さん(74)がこのほど、仏壇にあった手紙を見つけた。中嶋家に伝わる由来によると、光勝から梭子には手紙とともに市松人形「御小姓(おんこしょう)人形」(高さ35センチ)が渡された。その後、長女が嫁いだ中嶋家の家宝となったという。

 中嶋さんによると、人形は江戸後期の作で、伏見宮から嫁入りした光勝の妻が持参した。太平洋戦争時の空襲では顔に傷が付いた程度で着替えの着物とともに焼失を免れた。1986年に人形の家に寄贈された。

 2006年の改装後は公開されていなかったが、今回見つかった手紙も人形の家に寄贈される運びとなったことから、手紙の写しとともに展示されることになった。中嶋さんは「手紙を通じて人形がたどった数寄な歴史を伝えたい」。学芸員の伊井さえこさん(34)は「人形を今に伝えてきた人たちの思い感じてほしい」と話している。
posted by ちーず。 at 16:02 | TrackBack(0) | 横浜市

横浜大空襲の悲惨さ伝える脚本家小山内さんらが「平和のための戦争展」

平和のための戦争展
 1945年5月29日の横浜大空襲の悲惨さを伝える「平和のための戦争展」が21日、横浜市神奈川区鶴屋町のかながわ県民センターで始まった。同市鶴見区出身で自身も空襲を体験した脚本家の小山内美江子さんが、平和の尊さを訴えようと実行委員長になって毎年開催しており、ことしで15回目を迎えた。入場無料。

 会場には、2570トンの焼夷(しょうい)弾が落とされて壊滅した桜木町駅周辺の写真パネルや、焼け焦げた懐中時計、溶けたガラス瓶などを展示し、大空襲の壮絶さを伝えている。

 また、同市港北区の慶応大学日吉キャンパス内に残された旧海軍の地下壕(ごう)など、市内の戦争遺跡も紹介。このほか、77年に市内で起きた米軍機墜落事故や、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を再現したジオラマなどを通し、基地被害の解決を訴えるコーナーも設けられ、現代の平和問題も呼びかけている。

 同市南区から訪れていた主婦(70)は「空襲の時、目の前で焼夷弾が落とされて逃げたのを今でも覚えている。戦争の時は悲惨だった。そのことを伝えるため、こういった展示を多くしてほしい」と話していた。

 29日には特別企画として、疎開問題研究会のゆりはじめ代表の講演などが行われる。展示は23日まで。開場時間は午前10時〜午後7時(23日は午後6時まで)。問い合わせは、実行委員会事務局電話045(241)0005。
posted by ちーず。 at 16:01 | TrackBack(0) | 横浜市

美しいまちなみ優秀賞に「中区山手地区」国交省が発表

中区山手地区
 国土交通省は21日、優れた景観の形成、保全に取り組む地域を対象にした「2010年度都市景観大賞 美しいまちなみ優秀賞」に横浜市の「中区山手地区」=写真=が受賞したと発表した。市内地域の同賞の受賞は緑園都市(泉区)に続き2例目。

 同賞は2001年度にスタート、良好な景観は国民の財産という観点から、積極に景観形成に取り組んでいる地域を対象に表彰している。主催は「都市景観の日」実行委員会。

 中区山手地区は、業務・商業地域の関内地区に隣接する緑豊かな丘に広がる住宅地で、外国人墓地や西洋館などが立ち並ぶエキゾチックな街並みで知られる。街中を走る山手本通りは「日本の道100選」にもなっており、文教地区も形成している。

 学校跡地のマンション建設問題を契機に景観を守る住民組織が発足し、街並み保全のためのパトロールなどに取り組んでいる。実行委の診査講評では「ハード事業とソフト事業を合わせ地区資源を生かした長年にわたる取り組みが評価できる」としている。

 同優秀賞にはこのほか、南木曽町妻籠地区(長野県)など3カ所が選ばれた。
posted by ちーず。 at 15:59 | TrackBack(0) | 横浜市

木彫りで野鳥の生き生きとバードカービング作品展始まる

ギャラリーやまご
 野鳥の木彫り「バードカービング」の作品展が20日、鎌倉市小町のギャラリー「やまご」で始まった。愛好者でつくる「ヤマセミの会」(高野慎太郎会長)の会員15人が、約100種の鳥、計200体を出展している。25日まで。

 同会は、教養センター(同市笛田)のバードカービング講座を受講した市民らで結成された。ことしが活動10年の節目で、これまでの成果を見てもらおうと作品展を企画した。過去に会員が個展を開くことはあったが、会としての作品展は初めてという。

 作品製作に当たり、会員らはバードウオッチングで野鳥の気に入ったしぐさなどを観察。撮影した写真や図鑑などを参考に、ナイフや彫刻刀で木材を削り込んでいく。設計から加工、彩色、台座作りまで、一つの作品を作るのに平均で2カ月ほどかかるという。

 会場には、カワセミやタカ、トビ、フクロウ、スズメ、ガン、カモなど、多種多様な鳥類がずらりと並べられた。今にも動きだしそうな精巧な作りと鮮やかな色合いに、来場者が見とれていた。

 午前10時から午後6時まで。入場無料。
posted by ちーず。 at 15:56 | TrackBack(0) | 鎌倉市

今年のアユは理想的…相模川で試し釣り

相模川
 6月1日のアユ漁解禁を前に、相模川の6漁協でつくる相模川漁業協同組合連合会(鈴木勇会長)は20日、厚木と海老名の市境を流れる相模川でアユの試し釣りを行った。今年は「型がよく、数も上々」の手応えという。

 試し釣りは、三川合流点付近から小田急鉄橋付近までの約300メートルで行われ、「ころがし釣り」で体長8〜20センチの約100匹を釣り上げた。

 「昨年同様、遡上(そじょう)もよく、大きさも大中小入り交じった理想的な状態。今年も多くの皆さんに楽しんでもらえる」と同漁連。ことし3月からこれまで約300万匹を相模川や中津川に放流したという。アユ漁は解禁後、10月14日まで楽しめる。
posted by ちーず。 at 15:54 | TrackBack(0) | 厚木市

風船爆弾や細菌兵器の資料に驚き…中学生が登戸資料館見学

登戸資料館
 戦争や平和について考えようと、川崎市麻生区の市立はるひ野中学校の2年生約55人が20日、旧日本軍の研究施設を戦争遺跡として残した、同市多摩区の明治大学生田キャンパス内にある「登戸資料館」を見学した。授業の一環として、小中高生が団体見学するのは先月の一般公開後、初めて。同大学非常勤講師の渡辺賢二さん(67)のガイドの下、資料を見て回った生徒たちからは驚きの声などが上がった。

 同資料館は旧日本軍の記録や戦争の歴史を後世に伝えようと、渡辺さんが市民や高校生らと20年以上かけて聞き込みや資料集めを行い完成させた。館内には、戦争末期に放たれたとされる風船爆弾の模型や、中国経済をかく乱するために製造された偽札など約800点が展示されている。

 はるひ野中は授業で平和学習を行っており、戦争を知らない世代にも問題意識を持ってもらいたいと、見学を企画した。

 最初は緊張した面持ちの生徒たちだったが、徐々に真剣な表情でメモを取るなど熱心に見て回った。風船爆弾の原料にコンニャクが使用されていたことや、牛の菌を使った細菌兵器が開発されていたことが伝えられると、どよめきが起こった。

 資料館は小中高生の見学を受け付けている。問い合わせは、資料館電話044(934)7993。
posted by ちーず。 at 15:53 | TrackBack(0) | 川崎市