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2010年05月25日

日本画教育の歴史を一堂に女子美術大学110周年記念し片岡球子らの作品紹介

女子美アートミュージアム
 創立以来、日本画教育に力を入れる女子美術大学。同大学の創立110周年を記念し、相模原キャンパス内女子美アートミュージアム(相模原市南区麻溝台)で、戦前までの教員・卒業生の日本画を集めた作品展が開かれている。

 1900年創立の同大学は、草創期には明治期の画壇で活躍した河鍋暁翠(きょうすい)や武村耕靄(こうあい)らが教員を務め、片岡球子や荘司福などの日本画家を輩出している。会場では、14人の29作品を紹介している。

 武村耕靄のユリの絵や片岡球子の60年ごろの風景画、卒業後に教員を務めた柿内青葉の女性画などが展示されている。河鍋暁翠の美人画の下絵や、楷書(かいしょ)・草書の書き方を指導した手本、柿内青葉の絵筆など、明治から大正期の日本画教育の一端がうかがえる展示もある。

 同ミュージアムの学芸員は「明治期から脈々と受け継がれる日本画教育の歴史を、一堂に楽しめる」と来場を呼び掛けている。

 6月6日まで。午前10時〜午後5時、火曜休館。一般300円。学生、未就学児、65歳以上、身体障害手帳を持つ人は無料。問い合わせは、女子美アートミュージアム電話042(778)6801。
posted by ちーず。 at 15:59 | TrackBack(0) | 相模原市

携帯電話の待ち受け画面に設定できる「お守り」配信スタート「縁結び」など3種類

極楽寺
 参道のアジサイで有名な成就院(鎌倉市極楽寺)公式のお守りとして、出版社「かまくら春秋社」(同市小町)は24日、携帯電話の待ち受け画面に設定できる「お守り待ち受け」の画像配信を始めた。3種の画像を用意。1回のダウンロードで525円かかる。

 同社が成就院の協力を得て考案した「新時代のお守り」。肌身離さず持ち歩く携帯電話に、お守りの効能を持たせようと試みた。仏像ブームもあり、若い人が寺院や仏像を携帯電話のカメラに収める様子からヒントを得たという。

 用意された画像は、成就院で御利益があるとされる「縁結び」「所願成就」「身代わり」の3種。いずれも本尊の「不動明王像」や境内のアジサイを収めた。24日の配信開始前には、原照雄名誉住職が境内で護摩法要を営んだ。

 配信はアジサイの咲く季節に合わせて、6月末まで。入手は「成就院 お守り」で検索を行うか、携帯サイト「遊スタイル」から。

 問い合わせは、同社電話0467(25)2864。
posted by ちーず。 at 15:57 | TrackBack(0) | 鎌倉市

女性の意識を変えた鴨居羊子の「前衛下着道」に迫る回顧展

岡本太郎美術館
 下着のデザインをはじめ、絵画やエッセーなども手がけた鴨居羊子(1925〜91年)の回顧展「前衛下着道―鴨居羊子とその時代」が、川崎市岡本太郎美術館(同市多摩区)で開かれている。鴨居がデザインした下着のほか、制作した絵画や映像作品などを通じ、鴨居の全貌(ぜんぼう)に迫っている。

 鴨居は大阪府出身で、55年に新聞記者から下着デザイナーに転身した。当時、下着といえば白いメリヤスのものばかり。その時代にカラフルなナイロンの下着を発表し、物議をかもした。

 会場には、鴨居がデザインした作品がモニュメント風に展示されている。黒やオレンジ、黄色などさまざまな色の薄く透ける生地で作られた下着は、今見ても魅力的だ。

 鴨居は、下着を発表した個展の案内状に「下着は白色にかぎる―ときめこんだり(中略)とかく清教徒的な見方が今までの下着を支配してきたようです(略)」(同展図録より)と記している。白が常識だった時代に登場した美しい下着は、それを手にした女性の意識を変えるための、一つのツールでもあった。

 多才だった鴨居は多くの創作分野で活動し、作品を残した。今展に並ぶ約80点の絵画は、今も根強い人気がある。繰り返し描いたモチーフは、ひつぎに入って目を閉じる少女や、犬と猫、天使など。それらの絵からは、金色に染めた髪で新しい下着をデザインした、「とんがった」イメージとは違う鴨居の一面が浮かび上がる。

 また展覧会では、鴨居が岡本太郎に送った手紙や、親交のあった司馬遼太郎らの資料、写真家・細江英公らが撮影した写真なども展示されている。

 7月4日まで。一般800円。月曜休館。問い合わせは同美術館電話044(900)9898。
posted by ちーず。 at 15:55 | TrackBack(0) | 川崎市