
青空の下、海岸は待ちに待った市民で埋め尽くされた。川崎区の斉藤信さん(73)は「1時間でバケツいっぱいになった。友達と分けて、おいしくいただきます」と手にした、たくさんのアサリを見せた。同区の岡倖吉君(4)は「おみそ汁にして食べる」とにっこり。幸区の会社員太田大助さん(35)は「浅瀬で波も高くないので子ども連れでも楽しめる」とうれしそうに話した。
市港湾局によると、砂浜は長さ約180メートル、幅約50メートル。これから夏にかけてが最盛期という。人工海浜のため、ルールとして(1)2センチ以下の貝類の持ち帰り禁止(2)幅15センチ以上の器具の使用禁止(3)採取量は1人当たり2キロ未満―の3点を掲げている。
「かわさきの浜」は入場無料。JR川崎駅東口から市バス東扇島循環で「東扇島東公園前」下車、徒歩1分。問い合わせは、川崎港管理センター港営課電話044(287)6034。