
昨年9月に鎮座800年を迎えた横浜市南区宮元町の杉山神社で1日、子どもたちの「稚児行列」が行われた。特別な記念のときにだけ行われるこの行事は、現在の社殿が完成した1948年以来、62年ぶり。
鮮やかな稚児衣装を着た3歳から小学校3年までの子どもたち70人は、父母らとしっかり手をつなぎ、杉山神社から蒔田駅南口商栄会、蒔田商店街、鎌倉街道をゆっくりと歩いた。
子どもたちが手に持った「幸運の鈴」の音を聞くと、幸せになれるという言い伝えがあるという。商店街には、子どもたちのならす鈴の音が、しゃんしゃんとにぎやかに響いた。近くの住民たちも顔を出し、「元気ね」などと子どもたちに声を掛けた。
神奈川区から参加した男児(5)は、「(着慣れない衣装)服は、少しきつかったけど、楽しかった」と満足げだった。