
南足柄市千津島の長井高平さん(83)方のフジの開花が今年は遅れている。3月末の寒さで凍害に遭ってしまったからだ。3日現在でまだ三分咲き。この陽気で開花が進み、5日ごろに見ごろを迎えるという。庭には甘い香りが漂い始めている。
長井さんは毎年、この時期に庭を一般開放し、ふじ祭りを開いている。約500平方メートルに30本ほどがある。3月末の寒さで花芽が凍って茶色くなってしまった。棚ではなく立ち木の形でフジを育てて40年以上になるが、「こんなことは初めて。例年よりも10日は遅い」と話す。
現在、早咲きは見ごろを迎えているが、満開の花が滝のように垂れ下がるまで、もう少し時間がかかりそう。訪れた人たちは「遅れているのかしら」などと心配していた。開花の遅れに対応するために、当初は6日までだった祭りを10日まで延長することにした。
問い合わせは市役所内の市観光協会電話0465(74)2111。