
小田原城址(じょうし)公園(小田原市城内)の御茶壷(おちゃつぼ)橋近くに根を張る「御感(ぎょかん)の藤(ふじ)」が満開を迎え、薄紫色の長い花房(かぼう)を薫風が揺らしている。今週末まで楽しめそう。
マメ科のノダフジで、東側と中央の2本が面積約540平方メートルの棚につるを伸ばす。樹齢はそれぞれ200年と150年。
樹勢回復のための刈り込みや土壌改良といった“治療”が続けられており、3月下旬の低温の影響もあって花房の長さは例年より控えめな50〜100センチ。開花も1週間程度ずれ込んだ。
大正天皇が皇太子のころ、満開の様子をながめて感嘆されたことから、この名がついたとされる。かながわの名木100選、市指定天然記念物の一つ。問い合わせは市観光課電話0465(23)1373。小田原駅から徒歩約15分。