
室町時代の僧で絵師・雪村周継が描いた水墨画「竜虎図屏風(びょうぶ)」の複製が、雪村ゆかりの小田原城(小田原市城内)の天守閣展示室で一般公開されている=写真。9日まで。
原作と同じ6曲1双で、各双縦約1・6メートル、横約3・4メートル。右に竜、左に虎が向かい合って描かれている。文化財の複製プロジェクトに取り組むNPO法人・京都文化協会(京都市)とキヤノンが4月、箱根町湯本の早雲寺(千代田紹禎(じょうてい)住職)に寄贈した。
全国を遍歴した雪村は、小田原城主・北条氏の菩提(ぼだい)寺である同寺に滞在中、北条氏や高僧の援助を受けて本作を描いたとされる。千代田さんが「いち早く地元でお披露目したい」と、小田原北條五代祭りが開催された3日から公開した。
午前9時〜午後5時。高校生以上400円、小中学生150円。問い合わせは、同市観光課電話0465(23)1373。