
地域一丸となり地元の遺産を守っていこうと、鎌倉と逗子市境にある国指定史跡「和賀江嶋」で16日、清掃活動が行われた。材木座自治連合協議会(村越正俊会長)の主催で、呼び掛けに応じた地元住民ら約300人が汗を流した。
和賀江嶋は現存する最古の築港遺跡で、材木座海岸の東端に位置する。鎌倉幕府が1232年に整備を進め、鎌倉の海の玄関口としての役割を果たした。
清掃活動は毎年5月、干満の差の大きい大潮の日を選んで取り組んでおり、今回が34回目。和賀江嶋が陸続きとなる干潮時に合わせて行われた。
積み上げた人工の岩場には、流れ着いたとみられる空き缶やペットボトルなどのごみが散乱。子どもたちはごみのほか、カニなどの海の生物を見つけてはしゃぐなど、地元の史跡との触れ合いを楽しんでいた。