
野鳥の木彫り「バードカービング」の作品展が20日、鎌倉市小町のギャラリー「やまご」で始まった。愛好者でつくる「ヤマセミの会」(高野慎太郎会長)の会員15人が、約100種の鳥、計200体を出展している。25日まで。
同会は、教養センター(同市笛田)のバードカービング講座を受講した市民らで結成された。ことしが活動10年の節目で、これまでの成果を見てもらおうと作品展を企画した。過去に会員が個展を開くことはあったが、会としての作品展は初めてという。
作品製作に当たり、会員らはバードウオッチングで野鳥の気に入ったしぐさなどを観察。撮影した写真や図鑑などを参考に、ナイフや彫刻刀で木材を削り込んでいく。設計から加工、彩色、台座作りまで、一つの作品を作るのに平均で2カ月ほどかかるという。
会場には、カワセミやタカ、トビ、フクロウ、スズメ、ガン、カモなど、多種多様な鳥類がずらりと並べられた。今にも動きだしそうな精巧な作りと鮮やかな色合いに、来場者が見とれていた。
午前10時から午後6時まで。入場無料。