
小田原城天守閣復興50周年を記念した特別展「写真で綴(つづ)る復興50年の歩み」が、天守閣中4階で開かれている。写真パネルを中心とした約70点で、再建から現在に至る半世紀の移り変わりをたどっている。6月13日まで。
小田原城天守閣は1960(昭和35)年5月15日の再建完工から、今年で50周年を迎えた。
特別展は、この半世紀の歩みを紹介する内容で(1)天守閣復興(2)常盤木門(ときわぎもん)再建(3)銅門(あかがねもん)復元(3)馬出門(うまだしもん)復元(4)本丸広場(5)ウメ子と天守閣―の各コーナーに分類されている。
まずは、天守閣復興へ進められた「瓦1枚運動」から足場丸太を組んで進む建築中の様子、高所での瓦取り付け作業などを経て完成までの過程を紹介。常盤木門、銅門、馬出門の再建・復元と、時系列で現在までの50年を写真で追っている。
完成後の本丸広場で催されたお城まつりや大名行列のにぎわいのほか、今は亡きアジアゾウ・ウメ子の若かりしころの姿もあり、郷愁を感じる特別展となっている。
瓦の実物や天守閣で開催された過去の展示会のポスター、小田原城に関するレコードも見ることができる。
午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)。入館料は大人400円、小・中学生150円。問い合わせは市観光課電話0465(23)1373。