
南足柄市在住の日本画家室井東志生さん(75)の個展が26日、同市関本の市文化会館で始まった。歌舞伎役者の坂東玉三郎さんや俳優の竹下景子さん、草刈民代さんらをモデルにした29点を展示している。
室井さんは福島県出身。舞妓(まいこ)や女優など人物中心に描いている。「人物が面白い。舞妓は20歳前。まだ女になりきれていない少女との間の妖しさに魅力を感じる。坂東さんも男でありながら女を演じる。男と女の間の妖しさがある」と話す。
友人が住んでいたこともあり、「水と空気がきれい」な南足柄に20年ほど前に越した。2004年、日展で内閣総理大臣賞を受賞した。
文化会館での個展は2回目。「普段は住んでいるだけで地元とあまり交流がない。せっかくなので地元の人に作品をぜひ見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
30日まで。入場無料。問い合わせは、市教委電話0465(73)8036。